【標題】
「お~いお茶 ほうじブレンド」に含有される機能性関与成分「没食子酸」による食後血糖上昇抑制作用に関する研究レビュー
【目的】
本研究レビューの目的は、健常者が没食子酸を含む食品を摂取することにより、食後血糖の上昇を抑える機能を有するかを検討することである。
【背景】
没食子酸は、茶の葉、ぶどう、オーク樹皮、ヌルデなどの植物に含まれるトリヒドロキシ安息香酸の一種で、健常者の食後血糖値の上昇を抑制することに加え、そのメカニズムとして、α-アミラーゼ阻害作用、およびα-グルコシダーゼ阻害作用により糖の吸収を抑制することが示されている。そこで、研究レビューを実施し、健常者における食後血糖上昇抑制作用について検証することとした。
【レビュー対象とした研究の特性】
「PubMed」「医中誌Web」「JDreamⅢ」を用いて、英語および日本語による文献検索を行った。対象集団は健常者とし、没食子酸を含む食品の摂取による食後血糖の上昇抑制を目的とした介入試験研究を対象として、研究レビューを実施した。適格基準に合致した文献は査読付き論文4報であり、試験デザインは全てランダム化二重盲検プラセボ対照クロスオーバー試験であった。
【主な結果】
採用文献4報の評価を行った結果、プラセボ摂取群と比較し、没食子酸摂取群で、食後血糖の有意な上昇抑制効果が認められた。以上より、没食子酸は、健常者の食事の糖の吸収を抑え、食後の血糖値の上昇をおだやかにする機能を有すると考えられる。
【科学的根拠の質】
調査対象の文献4報は査読付き論文であり、研究デザインがランダム化コントロール比較試験(RCT)であったため、いずれも研究の質は高く、食後血糖の上昇抑制に対する有効性に関して一定の根拠が認められた。しかし、バイアスリスクにやや疑いが認められ、出版バイアスの可能性も否定できないことから、さらなる臨床試験が望まれる。
【標題】
「お~いお茶 ほうじブレンド」に含有される機能性関与成分「没食子酸」による食後血中中性脂肪上昇抑制作用に関する研究レビュー
【目的】
本研究レビューの目的は、健常者が没食子酸を含む食品を摂取することにより、食後中性脂肪の上昇を抑制する機能を有するかを検討することである。
【背景】
没食子酸は、茶の葉、ぶどう、オーク樹皮、ヌルデなどの植物に含まれるトリヒドロキシ安息香酸の一種で、健常者の食後血中中性脂肪を低減することに加え、そのメカニズムとして、膵臓リパーゼを抑制して脂肪の吸収を抑制することが示されている。そこで、研究レビューを実施し、健常者における食後血中中性脂肪上昇抑制作用について検証することとした。
【レビュー対象とした研究の特性】
「PubMed」「医中誌Web」「JDreamⅢ」を用いて、英語および日本語による文献検索を行った。対象集団は健常者とし、没食子酸を含む食品の摂取による食後血中中性脂肪の上昇抑制作用を目的とした介入試験研究を対象として、研究レビューを実施した。適格基準に合致した文献は査読付き論文3報であり、試験デザインは全てランダム化二重盲検プラセボ対照クロスオーバー試験であった。
【主な結果】
採用文献3報の評価を行った結果、プラセボ摂取群と比較し、没食子酸摂取群で、食後血中中性脂肪の有意な上昇抑制作用が認められた。以上より、没食子酸は、健常者の食事の脂肪の吸収を抑え、食後の中性脂肪の上昇をおだやかにする機能を有すると考えられる。
【科学的根拠の質】
調査対象の文献3報は査読付き論文であり、研究デザインがランダム化コントロール比較試験(RCT)であったため、いずれも研究の質は高く、食後血中中性脂肪の上昇抑制作用に関して一定の根拠が認められた。しかし、バイアスリスクにやや疑いが認められ、出版バイアスの可能性も否定できないことから、さらなる臨床試験が望まれる。
【標題】
「お~いお茶 ほうじブレンド」に含有される機能性関与成分GABAによる血圧降下に関する研究レビュー
【目的】
当該製品を販売するにあたり、GABAの血圧降下作用に関して科学的な根拠があるのか「健康な成人(正常高値血圧者を含む)または軽症高血圧者がGABAを含む食品を摂取すると血圧が下がるか」について文献を調査した。
【背景】
GABAは自然界に広く分布するアミノ酸の一種であり、一般に脊椎動物等における抑制性の神経伝達物質として広く知られている。経口摂取した場合の機能として自律神経系に作用することで血圧降下作用を示すことが報告されている。しかし、GABAのこれらの効果を総合的に調べ効果の有無を判断した研究はなかったため、今回調査した。
【レビュー対象とした研究の特性】
日本語の文献(1975年以降に書かれたもの)と英語の文献(1971年以降に書かれたもの)を調査した。検索の際には健康な成人(正常高血圧者を含む)および軽症高血圧者を対象とした試験を実施している文献を探した。調査の結果、15件の文献がヒットした。
【主な結果】
血圧降下作用について文献を調査した結果、GABAを1日あたり12.3mg以上摂取すると被験者の収縮期血圧(SBP)及び拡張期血圧(DBP)が降下することが明らかになった。また、正常高値血圧者、正常血圧者のみを対象とした結果においてもSBP及びDBPが低下するが、正常血圧者のみを対象とした結果ではSBP及びDBPは降下しないことが明らかになった。よって、GABAは血圧が高めの方の血圧を下げる機能はあるが、正常血圧者の血圧は下げないと考えられる。
【科学的根拠の質】
GABAの血圧降下作用を確認した文献は、15件中11件がRCT、4件が非RCTであった。研究全体のリスクは、バイアスリスク、非一貫性については中程度考えられたが、直接性、不精確、その他(出版バイアスなど)は低程度であり、総合的に判断し研究の妥当性・信頼性は中~高程度と考えられた。
当該製品はGABAを12.3mg以上含有しているため、血圧が高めの方の血圧を下げる機能が期待できる。 |