• 消費者庁届出情報DB

2024.9.20　様式Ⅳを修正

当該製品は、グアーガム分解物（食物繊維）（以下、グアーガム分解物）を含有する食品である。
　グアーガム分解物は、特定保健用食品の関与成分や既存添加物として使用されている。米国では一般に安全と認められる物質（GRAS）に分類されている。さらに、グアーガム分解物を含むサプリメント「サンファイバー」等が2004年から併せて700t以上販売されているが、当該サプリメントと関連性のある重篤な健康被害は報告されていない。
　ヒト安全性試験では、健常者におけるグアーガム分解物（食物繊維）の長期摂取試験（12週間以上）及び過剰摂取試験（一日摂取目安量の5倍量以上）において、グアーガム分解物（食物繊維）の摂取に起因する有害事象は確認されなかった。
　よって、当該製品の安全性に問題はないと判断した。

（ア）標題
　グアーガム分解物（食物繊維）の睡眠の質（睡眠後の主観的評価）に関する研究レビュー

（イ）目的
　本研究レビューは、“グアーガム分解物（食物繊維）”による健常者の睡眠後の主観的評価を改善するか検証することを目的とした。

（ウ）背景
　健常者を対象とした臨床試験で、グアーガム分解物の摂取による睡眠の質改善作用が報告されている。そこで、研究レビューを実施し、健常者におけるグアーガム分解物の睡眠改善作用について検証することとした。

（エ）レビュー対象とした研究の特性
　「PubMed」「JDreamⅢ」を用いて、英語および日本語による文献検索を行った。対象集団は健常者とし、グアーガム分解物を含む食品の摂取による睡眠改善を目的とした介入試験研究を対象として、研究レビューを実施した。適格基準に合致した文献は査読付き論文1報であり、試験デザインはランダム化コントロール比較試験（RCT）であった。

（オ）主な結果
　採用文献1報の評価を行った結果、グアーガム分解物（食物繊維）を1日あたり4.0 g摂取することで、プラセボと比べて、VASで評価した目覚めのすっきり感、起床時の疲労感軽減が有意に良好であり、リサーチクエスチョンに対し肯定的な結果であった。

（カ）科学的根拠の質
　調査対象の文献1報は査読付き論文であり、研究デザインはRCTであったため、研究の質は高く、睡眠後、目覚めたときのすっきり感をサポートし、起床時の疲労感を軽減する機能に関して一定の根拠が認められた。しかし、採用文献が1報と少なく、また、バイアスリスクにやや疑いが認められ、出版バイアスの可能性も否定できないことから、さらなる臨床研究が望まれる。