【BMIの低減】
標題: 最終製品「りんごポリフェノール」に含有する機能性関与成分「りんご由来プロシアニジン」の摂取による体重、BMI、体脂肪、内臓脂肪、ウエスト周囲径、腹部総脂肪の低減に関する研究レビュー
(目的)
この研究レビューは健常成人を対象として二重盲検試験を行い、りんご由来プロシアニジンを摂取した場合と摂取しない場合と比較して、体重、BMI、体脂肪、内臓脂肪、ウエスト周囲径、腹部総脂肪に及ぼす影響を調べた。
(背景)
りんごはバラ科の植物で、世界中で栽培されている果実であり、約50種類ほどのポリフェノールが報告されている。りんごの未完熟果実に含まれる「リンゴポリフェノール」は、紫外線や害虫などの刺激から実を守る天然成分で、未完熟果実には成熟果実の約10倍のリンゴポリフェノールが含有されている。『アップルフェノン』は、リンゴポリフェノールを高純度に抽出・精製することに成功した製品であり、抗酸化作用、アンチエイジング作用、美容・美白作用、オーラルケア、筋持久力作用など様々な効果効能が報告されている。りんご由来プロシアニジンを含むリンゴポリフェノールには上記のような様々な機能が報告されているが、りんご由来プロシアニジンの体重、BMI、体脂肪、内臓脂肪等に与える影響を報告した研究レビューは少ない。
(レビュー対象とした研究の特性)
PubMed、医中誌の2つの文献データベースを用いて疾病のない健常者を対象とし、りんご由来プロシアニジン含有食品の摂取による文献の検索を行った。検索日は2020年5月7日で21報の文献が抽出された。その後スクリーニングを行い、最終的に2報の文献を採用した。採用文献はいずれもRCTであり質の高い文献である。採用した文献において体重やBMI、体脂肪、内臓脂肪、腹部総脂肪、ウエスト周囲径などを調査し、プラセボ群(りんご由来プロシアニジンを摂取していない群)と比較を行った。
(主な結果)
本研究レビューにおいて、リンゴポリフェノール粉末(りんご由来プロシアニジン含有)摂取による体重、BMI、体脂肪、内臓脂肪等の測定を行った文献は2報であった。いずれも体重、BMI、体脂肪、内臓脂肪、腹部総脂肪、ウエスト周囲径の減少に対して肯定的な文献であった。以上の結果より、肥満気味(BMI値25以上30未満)な健常な成人男女に対してリンゴポリフェノール粉末600 mg/日(りんご由来プロシアニジンとして110 mg/日)以上を摂取することにより体脂肪、内臓脂肪、腹部総脂肪、ウエスト周囲径を減少させ、リンゴポリフェノール粉末300 mg/日(りんご由来プロシアニジンとして55 mg/日)以上の摂取で体重、BMIを減少させる効果が確認された。
本研究レビューにおいて、スポンサー・共同スポンサー及び利益相反はない。
(科学的根拠の質)
本研究レビューに採用した2報の文献については対象者が限定的、サンプル数が十分ではないなどの問題は推測される。しかし本指標の低減に関して肯定的な文献が多く一貫性がある。また、いずれの文献もRCTであり科学的根拠の質は高く、今後の研究においても効果が変わるようなことはないと考えられ、機能性に対する科学的根拠の質は十分であると判断した。
【紫外線照射による肌ダメージ抑制】
標題: 最終製品「りんごポリフェノール」に含有する機能性関与成分「りんご由来プロシアニジン」の摂取による紫外線照射における肌ダメージ(紅斑)抑制に関する研究レビュー
(目的)
この研究レビューは健常成人を対象として二重盲検試験を行い、りんご由来プロシアニジンを摂取した場合と摂取しない場合と比較して、紫外線照射による肌ダメージ(紅斑)やその他の肌症状に及ぼす影響を調べた。
(背景)
りんごはバラ科の植物で、世界中で栽培されている果実であり、約50種類ほどのポリフェノールが報告されている。りんごの未完熟果実に含まれる「リンゴポリフェノール」は、紫外線や害虫などの刺激から実を守る天然成分で、未完熟果実には成熟果実の約10倍のリンゴポリフェノールが含有されている。『アップルフェノン(R)』は、リンゴポリフェノールを高純度に抽出・精製することに成功した製品であり、抗酸化作用、アンチエイジング作用、美容・美白作用、オーラルケア、筋持久力作用など様々な効果効能が報告されている。りんご由来プロシアニジンを含むリンゴポリフェノールには上記のような様々な機能が報告されているが、りんご由来プロシアニジンの紫外線照射における肌ダメージ(紅斑やその他の肌症状)に与える影響を報告した研究レビューは少ない。
(レビュー対象とした研究の特性)
PubMed、医中誌の2つの文献データベースを用いて疾病のない健常者を対象とし、りんご由来プロシアニジン含有食品の摂取による文献の検索を行った。検索日は2020年7月22日で31報の文献が抽出された。その後スクリーニングを行い、最終的に1報の文献を採用した。採用文献はランダム化比較試験(RCT)であり質の高い文献である。採用した文献において紫外線照射における肌ダメージ(紅斑)やその他の肌症状などを調査し、プラセボ群(りんご由来プロシアニジンを摂取していない群)と比較を行った。
(主な結果)
本研究レビューにおいて、リンゴポリフェノール粉末(りんご由来プロシアニジン含有)摂取における紫外線照射による肌ダメージ(紅斑)やその他の肌症状に関連する指標の測定を行っていた文献は1報であった。採用文献では紫外線照射部位における紅斑値とメラニン値、L値の改善に対して肯定的な文献であった。以上の結果より、紫外線によって肌が赤くなりやすい健常成人男女に対してリンゴポリフェノール粉末300 mg/日(りんご由来プロシアニジンとして55 mg/日)以上の摂取で紫外線照射部位における紅斑値とメラニン値、L値を改善させる効果が確認された。本研究レビューにおいて、スポンサー・共同スポンサー及び利益相反はない。
(科学的根拠の質)
本研究レビューに採用した文献についてはRCTであり科学的根拠の質は高いが、報告が少ないこともあり、今後は更なる研究に注視する必要があると考える。 |