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紅丸(べにまる)

商品詳細

届出番号 I1160
商品名 紅丸(べにまる)
会社名 薬糧開発株式会社 他製品
ウェブサイト https://yakuryo.co.jp
表示しようとする機能性 血圧のサポート;血糖値の上昇を抑える
本品には3-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)プロピオン酸 (HMPA)及びγーアミノ酪酸(GABA)が含まれます。HMPAは、食後血糖値が高めの方の食後に上昇した血糖値を下げる機能が報告されています。GABAには血圧が高めの方の血圧を低下させる機能が報告されています。
想定する主な対象者 【3-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)プロピオン酸 (HMPA)】食後血糖値が高めの健常者、 【γーアミノ酪酸(GABA)】血圧が高めの方を含めた健常者
機能性関与成分名 3-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)プロピオン酸 (HMPA)、γーアミノ酪酸(GABA)
  • 3-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)プロピオン酸(HMPA)
  • GABA
  • 1日あたりの含有量 3-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)プロピオン酸(HMPA)23mg、γ-アミノ酪酸(GABA)12.3㎎
    摂取目安量 2粒
    摂取方法 一日当たり2粒を水またはぬるま湯と一緒にお召し上がりください。
    摂取をする上での注意事項 ・一日摂取目安量をお守りください。 ・本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。 ・降圧剤等の医薬品を服用している方は医師、薬剤師にご相談ください。
    届出日 2024/01/15
    販売開始予定日 2024/05/01
    販売状況 販売休止中
    食品分類 栄養補助食品
    加工食品(サプリメント形状)【米ぬか発酵物・γーアミノ酪酸(GABA)含有食品】
    安全性の評価方法 既存情報による安全性試験結果
    機能性の評価方法 機能性関与成分に関する研究レビュー
    確認を行った事業者団体等の名称
    消費者庁(届け出詳細内容)
    変更履歴

    (R06.03.05)様式Ⅶ非公開資料の追加。
    (R06.10.24)様式Ⅳの修正。

    撤回日
    届出撤回の事由

    届出者の評価

    安全性

    【3-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)プロピオン酸(以下HMPA)】
    HMPAは黒酢や樽酒などの発酵食品に含まれることが報告されていますが、当該製品には喫食実績がないため、類似する食品の喫食実績および安全性情報を調査し、安全性を評価しました。
    既存情報の調査では、機能性関与成分であるHMPAを含む食品を用いた臨床試験の報告が行われていました。当該製品の一日摂取目安量と同じ量である、HMPAを含む食品(HMPA23mg)の12週間摂取の試験における有害事象の報告はありませんでした。また、一日摂取目安量の5倍量となるHMPAを含む食品(HMPA23mg×5=115mg)の4週間摂取の試験において安全性に問題となる事象は確認されなかったことが報告されています。

    【γーアミノ酪酸(以下GABA)】
    GABAは野菜や果物、穀物に多く含まれているアミノ酸の一種であり、GABAを配合した特定保健用食品が市販されています。食品安全委員会において審議されており、GABAを関与成分とする複数の特定保健用食品(一日摂取目安量あたりのGABA配合量10mg~80mg)について、適切に摂取される場合には、安全性について問題がないと報告されています。

    当該製品と同じ原料メーカーのGABAを配合した食品は、2003年頃より、一日摂取目安量あたりGABAを数mg~200mg程度配合した各種製品が販売されていますが、これまでにGABAが原因となる重篤な健康被害は報告されていません。
    さらにデータベースで検索したところ、日本人を対象とした安全性試験が25報ありました。11.5~1000mgのGABAを配合した食品を4週間~16週間摂取した場合に、軽度の自覚症状の変化を訴える事例はあるものの、25報すべての研究において安全性に問題なかったことが報告されています。
    GABAは分子量103の単一の低分子化合物であり、基原によらず性状は一定のため各安全性試験で用いられたGABAと当該製品に含まれるGABAは同等であると言えます。

    なお、医薬品との相互作用として、GABAは降圧薬等との併用により低血圧を起こす可能性があるとされているため、降圧薬等を服用している場合は医師、薬剤師に相談するとパッケージに記載し注意喚起しています。

    以上のことから、当該製品を適切に摂取する場合、安全性に問題ないと評価しました。

    機能性

    【3-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)プロピオン酸(HMPA)】
    (ア )標題
    本届出商品「紅丸(べにまる)」に含有される3-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)プロピオン酸(HMPA)による、食後に上昇する血糖値に及ぼす影響に関する定性的研究レビュー

    (イ )目的
    健康な方が3-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)プロピオン酸(HMPA)を継続摂取した場合の食後に上昇する血糖値に及ぼす影響に関する有効性を検証しました。

    (ウ) 背景
    インスリンは、すい臓から分泌されるホルモンの1種で、食後に血糖値が上昇すると、それに反応してすい臓からインスリンが分泌されます。しかし、何らかの要因でインスリン分泌量が低下したり、インスリン分泌量は十分であるものの、各臓器・組織のインスリン感受性が低下したりすると、血糖値が高い状態になることが知られています。食後に上昇する血糖値を元に戻しやすくすることは健康の維持・増進のために望ましいと考えられます。
    ところで、3-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)プロピオン酸(以下HMPA)は、ポリフェノールに分類される成分です。コーヒーや小麦全粒粉などの食品を摂取したときの血中や尿中の主要な代謝産物として報告されており、最近その機能性が着目されている成分です。また、これまでの研究により、食後に上昇する血糖値にHMPAが作用すると報告されていることから、HMPAの摂取と食後に上昇する血糖値に与える影響に関して、本レビューを実施しました。

    (エ) レビュー対象とした研究の特性
    国内外のデータベースを使用して英語及び日本語の文献を検索し、基準に該当したランダム化比較試験の文献1報を採用しました。採用文献は健康な20歳以上を対象に、日本で実施された試験で、HMPAを含む被験食品を摂取し、対照食品の摂取を対照としていました。

    (オ) 主な結果
    食後に上昇する血糖値に及ぼす影響において、HMPAを1日あたり23mg摂取することで、2時間血糖値において有意に低値であり、食後血糖値の低減効果が認められました。

    (カ )科学的根拠の質
    HMPAを含む食品を摂取することで、2時間血糖値において有意に低値になることが報告されていました。この結果は、糖を消費しやすくする作用によるエネルギー調節機能に基づくと考えられました。これらの結果から、HMPAを1日あたり23mgの継続摂取により、食後に上昇した血糖値を下げる機能が期待できると考えられました。限界として、採用文献が1報であるなどバイアス・リスクや出版バイアスが否定できませんでした。今後さらなる臨床研究が進むことが期待されます。

    【γーアミノ酪酸(以下GABA)】
    (ア)標題
    GABAの、血圧が高めの健常者の血圧を低下させる効果について。

    (イ)目的
    血圧が高めの健常者が長期間GABAを含む食品を摂取した場合と、GABAを含まない食品を摂取した場合で、血圧低下効果に違いがあるかどうかを検証することを目的とした。

    (ウ)背景
    適正な血圧の維持は健康の維持増進において重要な取り組みである。血圧低下効果があるとされるGABAの機能について検証するため、本研究レビューを行った。

    (エ)レビュー対象とした研究の特性
    2022年8月22日に、2022年8月までに発表された論文を対象にして検索を行った。レビュー対象は、血圧が高めの健常者を研究対象とし、無作為化対照試験(GABAを含む食品を摂取する人とGABAを含まない食品を摂取する人を無作為に分け、それぞれの結果を照らし合わせて評価する試験)で査読付論文(専門家による審査を経た論文)とした。最終的に評価した論文は11報あった。利益相反(研究の結果に影響を与え得る利害関係)について、記述がない論文もあったが特に大きな問題となるものはなかった。

    (オ)主な結果
    各論文では血圧低下効果は、収縮期血圧(心臓が収縮した時に指し示す最大血
    圧)および拡張期血圧(心臓が拡張した時に指し示す最小血圧)の各指標で評価されていた。どちらの指標も、血圧が高めの健常者が12.3mg以上のGABAを含んだ食品は、GABAを含まない食品と比較して血圧が高めの人の血圧を下げる有意な効果(統計学上、偶然ではなく意味のある効果)が認められると判断された。

    (カ)科学的根拠の質
    収集した論文の中には、研究方法に偏り(バイアス)があり、結果が正しく出ない可能性があるものがあった。また、効果がないとする研究結果が論文として発表されていない可能性があった。これらの問題点は残るものの、ほぼすべての論文で、適切な被験者数で、かつ、本研究レビューの目的に合った条件で試験がなされており、本研究レビューで評価した論文は表示しようとする機能性の科学的根拠として問題のないものであった。

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