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旬薬味おろし本わさび

商品詳細

届出番号 G393
商品名 旬薬味おろし本わさび
会社名 金印株式会社 他製品
ウェブサイト https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc01/
表示しようとする機能性 記憶の精度を高める
本品には本わさび由来6-メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネート(6-MSITC)が含まれます。6-MSITCは、運動習慣のない中高年の方の認知機能の一部である判断力(情報を正確に処理する能力)や注意力を向上させる機能があることが報告されています。
想定する主な対象者 運動習慣のない中高年の方
機能性関与成分名 本わさび由来6-メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネート(6-MSITC)
  • 6-メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネート
  • 1日あたりの含有量 0.8mg
    摂取目安量 5g(小袋1つ分)
    摂取方法 食事とともにそのまま召し上がり下さい。
    摂取をする上での注意事項 ●一日摂取目安量を守ってください。 ●原材料をご確認の上、食物アレルギーなどが心配な方はご利用をお控えください。 ●体質、体調によりまれに体に合わない場合(胃腸の不快感、かゆみ、発疹)がございます。 ●開封後は使い切ってください。
    届出日 2021/07/21
    販売開始予定日 2021/11/01
    販売状況 販売中
    食品分類 調味料
    加工食品(その他)【本わさび加工食品】
    安全性の評価方法 喫食実績の評価
    機能性の評価方法 機能性関与成分に関する研究レビュー
    確認を行った事業者団体等の名称
    消費者庁(届け出詳細内容)
    変更履歴

    (2024.04.03)様式Ⅱ、別紙様式Ⅱ-1変更
    (2024.12.09) 様式Ⅳの修正

    撤回日
    届出撤回の事由

    届出者の評価

    安全性

    加工わさび製品「おろし本山葵」として2007年の発売以来、累計26万食(5g×26万個)以上の販売実績があり、有害事象等は報告されていない。本届出商品は、これまで販売されてきた「おろし本山葵」に含まれる本わさび由来6-メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネート(6-MSITC)を規格化したもので、原料配合、製法は「おろし本山葵」と同一である。そのため同一性は保たれていると考えられる。また、本届出商品には、本わさび由来6-メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネート(6-MSITC)が0.8~2.4mg程度含まれている。

    さらに本わさび由来6-メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネート(6-MSITC)を本わさびから抽出してサプリメント形状にし、過剰投与試験も実施している。具体的には、20歳以上64歳以下の健常成人男女11名(男性6名、女性5名)を対象に、本わさび抽出物をハードカプセルに充填したサプリメントを1日摂取目安量100 mg(6-MSITC含有量0.8mg)の5倍量500 mg(6-MSITC含有量4.0mg)を4週間連続摂取させる研究を実施し、安全性を検討した。
    その結果、有害事象は11名中2名(18.2%)に3件発現し、吐気、胃痛1件、胃もたれ1件、食欲不振1件であった。いずれも研究食品以外の原因が明確であるため、実施医師責任者は研究食品との関連性はなく、臨床上問題となるものではないと判断した。
    臨床検査値、身体測定値、理学検査値は、一部の項目(全例では赤血球数、ヘモグロビン、ヘマトクリット、血小板数、総蛋白、アルブミン、総ビリルビン、間接ビリルビン、LD、クレアチニン、CL、体重;男性では血小板数、AST(GOT)、γ-GT、HDL-コレステロール;女性ではヘモグロビン、アルブミン、γ-GT、クレアチニン、総コレステロール、中性脂肪、体重、BMI)で有意な変動が認められたが、いずれも軽微な変動であり、実施医師責任者は研究食品との関連性はなく、臨床上問題となるものではないと判断した。
    以上の結果から、実施医師責任者は本研究条件下において、本わさび由来6-メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネート(6-MSITC)の安全性に問題はないと判断した。

    機能性

    【標題】本わさび成分6-メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネートの脳機能改善作用に関するレビュー
    【目的】健康な中年男女に対し、本わさび成分6-メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネート(6-MSITC)含有食品を摂取させ、プラセボ群と比較して認知機能の改善効果が得られるかを、質の高い研究を収集してレビュー (システマティック・レビュー)することにより検証しました。
    【背景】本わさびは日本原産の植物で、飛鳥時代より薬草として用いられてきた記録がある。近年になり、本わさびに含まれている6-MSITCに、神経細胞の保護効果や伸長作用が報告され、動物試験でもアルツハイマー病、パーキンソン病のモデルマウスで症状の改善効果が報告されている1,2)。しかし、臨床試験による研究報告は少なく、総合的に評価したレビュー研究はありませんでした。
    【レビュー対象とした研究の特性】国内の文献データベース1件及び海外の文献データベース3件の検索を2020年4月に実施し、158件の文献を集めました。「健常な人(軽度の認知機能低下が認められる人も含む)を対象としているか」「6-MSITCのみを含んだ製品で評価しているか」「6-MSITCを投与しない場合との比較があるか」「認知機能に関する改善効果が評価されているか」などの質評価基準で論文の絞り込みを行い、最終的に1件の論文を評価しました。当該論文はランダム化比較試験 (RCT)と呼ばれる質の高い臨床研究です。
    【主な結果】当該論文は、ランダム化二重盲検並行群間試験にて実施されていました。試験結果としては、Stroop試験のステップ1、4の「達成数」、「正答数」について、8週目の変化量で、アクティブ群がプラセボ群と比べて有意な改善が見られた。本研究で用いた新Stroop検査II 6)は、注意機能・情報処理速度の両面を測定できると考えられており、Stroop試験のステップ1、4の「達成数」、「正答数」の改善は、日常的な運動習慣がなく物忘れを自覚する中高齢男女に6-MSITC含有食品を摂取させると、認知機能の一部である識別・処理能力(注意機能)が向上する可能性が示唆されています。6-MSITCの有効摂取量としては、0.8mg/日と判断しました。
    また、6-MSITCの作用機序については、未解明な部分が多いが、活性酸素の産生抑制による抗酸化作用や抗炎症作用を持つとされ7)、また抗血小板凝集作用、血流や血管などの血液循環を改善なども報告されており8)、これらの作用が細胞ダメージを抑制することで、中枢神経系の機能改善へ寄与している可能性が指摘されています。抗血小板凝集作用としては、ヒト血小板を用いて検討し、ワサビスルフィニルに含まれる6-MSITCがアスピリンと比較して20倍程度強い凝集阻害活性を示すことが報告されており、血流に対するわさび成分の有効性に関しては、ヒトに5 gの本ワサビを摂取させた結果、100 μLの血液が流れるのに要した時間が短縮し、血流改善効果がみられたことが報告されています8)。これらの知見から、6-MSITCを摂取することで、抗血小板凝集作用による血流の改善に伴い、脳での低酸素や虚血状態が減ること、活性酸素の産生抑制による抗酸化作用により活性酸素などに起因する細胞ダメージの抑制効果がもたらされ、認知機能の改善に寄与した可能性が考えられるとされています。
    【科学的根拠の質】今回の臨床試験は、ヒトでの試験手法として質が高いとされている「ランダム化二重盲検比較試験」で行われた結果であることから、6-MSITCを含む食品の摂取による脳機能改善作用の信頼性は高く、科学的根拠の質は十分であると判断した。
    【参考文献】
    1) Morroni F, Sita G, Graziosi A, Turrini E, Fimognari C, Tarozzi A and Hrelia P, Protective Effects of 6-(Methylsulfinyl)hexyl Isothiocyanate on A 1-42-Induced Cognitive Deficit, Oxidative Stress, Inflammation, and Apoptosis in Mice. Int. J. Mol. Sci. 19,2083-2102(2018)
    2) Morroni F, Sita G, Tarozzi A, Cantelli-Forti G, Hrelia P, Neuroprotection by 6-(methylsulfinyl)hexyl isothiocyanate in a 6-hydroxydopamine mouse model of Parkinson’s disease. Brain Reserch: 1589,93-104(2014)
    3) 安永明智, 木村憲, 高齢者の認知機能と運動・身体活動の関係, 第25回健康医科学研究助成論文集, 129-136(2010)
    4) Yanagisawa H. et al., Acute moderate exercise elicits increased dorsolateral prefrontalactivation and improves cognitive performance with Stroop test. Neuroimage, 50, 1702-1710(2010)
    5) 平成25 年国民健康・栄養調査結果の概要-厚生労働省
    6) 箱田裕司, 渡辺めぐみ, 新ストループ検査II, 株式会社トーヨーフィジカル
    7) Yamada-Kato T, Okunishi I, Fukamatsu Y and Yoshida Y, Inhibitory Effects of 6-Methylsulfinylhexyl Isothiocyanate on Superoxide Anion Generation from Differentiated HL-60 Human Promyelocytic Leukemia Cells. Food Science and Technology Research, 23, 343-348(2017)
    8) 木苗直秀, 古郡三千代, 小嶋操, ワサビのすべて, 学会出版センター(2006)

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